「この味付けで合ってるのかな」。作り慣れたはずの料理でも、つい毎回レシピを検索してしまう。
そんな人にこそ知ってほしいのが、調味料の「黄金比」です。
味付けを分量ではなく比率で覚えておくと、レシピを見なくても味がぴたっと決まるようになります。
この記事では、和食の定番を中心に、まず覚えたい基本の黄金比を一覧にまとめました。計量スプーンひとつで、今日から試せます。
黄金比とは|「量」ではなく「割合」で覚える
黄金比とは、「しょうゆ1:みりん1」のような、調味料どうしの割合のことです。
分量そのものを暗記するわけではないので、2人分でも4人分でも同じ感覚で使えます。
「大さじ2と小さじ1」をひとつずつ丸暗記するより、ずっと応用が利く覚え方です。
たれや煮汁の料理と、特に相性がいい
黄金比が力を発揮するのは、照り焼きや煮物のような「たれ・煮汁で味を決める料理」です。
調味料を合わせてから使うので、比率さえ守れば大きな失敗が起きにくいんです。
一方で、お菓子作りのように正確な計量が仕上がりを左右するものは、レシピどおりが安心です。
計量は大さじを基準にすると迷わない
最初のうちは、「1=大さじ1」と置き換えるのがおすすめです。
だしのように「10」といった大きい数字が出てきたら、お玉や計量カップに置き換えればOK。
慣れてくると目分量でも味がぶれにくくなり、料理のスピードも自然と上がります。
まず覚えたい基本の黄金比一覧
よく作る和食の定番を表にまとめました。全部覚える必要はありません。
まずは自分がよく作る料理をひとつだけ、頭の片隅に置いてみてください。
| 料理 | 黄金比 |
|---|---|
| 照り焼きのたれ | しょうゆ1:みりん1:酒1:砂糖1 |
| しょうが焼き | しょうゆ1:みりん1:酒1(+おろししょうが) |
| 野菜の煮物 | だし10:しょうゆ1:みりん1 |
| 丼もの・天つゆ | だし4:しょうゆ1:みりん1 |
| 酢の物(三杯酢) | 酢1:しょうゆ1:みりん1 |
| ごま和え | すりごま3:しょうゆ1:砂糖1 |
| ドレッシング | 油3:酢1(+塩少々) |
比率はあくまで目安です。家庭の好みに合わせて、少しずつ「自分の味」に寄せていきましょう。
たとえば照り焼きなら、鶏もも肉1枚に対して、それぞれ大さじ1ずつが目安です。
ぶりの照り焼きにも、つくねのたれにも、同じ比率がそのまま使えます。
「同量ずつ」の仲間から覚えるのが近道
照り焼き、しょうが焼き、三杯酢。実はどれも「同じ量ずつ混ぜる」が基本です。
「迷ったら1:1」と覚えておくだけで、定番の味がいくつも手に入ります。
煮物は「だしの割合」だけが変わる
煮物と丼つゆは、「しょうゆ1:みりん1」の部分が共通です。違うのは、だしの量だけ。
素材の味を生かしてやさしく煮含めるなら10。ごはんに合うしっかり味なら4。
「薄めか、濃いめか」でだしの数字を思い出せるようにしておくと、迷いません。
黄金比を使いこなす3つのコツ
味見は仕上げの直前に1回
煮汁は火にかけるほど煮詰まって、味が濃くなっていきます。
途中で何度も味見して直そうとするより、仕上げの直前に1回だけ整えるくらいでちょうどいいです。
味見をするときは、小皿に取って少し冷ましてから。食べるときの温度に近づくと、味の感じ方も実際に近づきます。
食材の水分を頭に入れておく
白菜やきのこ、なすは、加熱すると水分がたくさん出る食材です。
同じ比率でも味が薄まりやすいので、様子を見て少しだけ調味料を足すとうまくいきます。
逆に、汁気を飛ばしながら炒める料理は味が濃くなりやすいもの。こちらは気持ち薄めが安心です。
迷ったら「控えめ」から
しょうゆや砂糖は、あとから足すことはできても、引くことはできません。
濃くしすぎた味を戻すのは大変です。迷ったら控えめに入れて、最後に足すのが安全です。
黄金比を「自分の味」に育てる
黄金比は完成形ではなく、スタート地点です。何度か作るうちに、「うちはもう少し甘めがいい」と気づく日がきます。
そうしたら、比率を少しだけ動かしてみてください。
- 甘めが好き: 砂糖やみりんを0.5だけ増やす
- 薄味にしたい: しょうゆを減らすより、だしを増やす方向で
- コクがほしい: 仕上げにバターやごま油をほんの少し
動かすのは、一度にひとつだけ。どこを変えたか分かるので、「わが家の黄金比」が育っていきます。
覚えるまでは、冷蔵庫に小さなメモを貼っておくのもおすすめです。スマホを開くより早く確認できます。
味付けに迷わなくなると、献立づくりも軽くなる
黄金比のいいところは、味付けの不安が消えることだけではありません。
「この食材でも、いつもの比率で味は決まる」。そう思えると、冷蔵庫にあるもので作るハードルがぐっと下がります。
レシピ検索の回数が減って、買い物も献立も少しずつシンプルになっていきます。
今日は照り焼き、明日は同じたれで肉豆腐。覚えた比率ひとつが、何品にも化けてくれます。
そもそも何を作るか決まらない…という日は、「今日の献立が決まらない」を終わらせる5つのコツもあわせてどうぞ。
まずは今夜の1品から。大さじを手に、「1:1:1」を試してみてください。
覚えるのは、たった数字の並びだけ。それでも台所に立つ気持ちは、思った以上に軽くなるはずです。
味付けが決まれば、あとは何を作るかだけ。配信中のアプリOnoché(オノシェ)は、冷蔵庫を撮るだけで、いまある食材から献立を提案します。詳しくはOnochéのサイトトップへ。




