残り物リメイク術|昨日のおかずが今日の主役になる定番パターン

「昨日の残り、どうしよう」。冷蔵庫のタッパーを見つめて、しばらく固まってしまう。

そんな夜は意外と多いものです。

そのまま温め直してもいいけれど、二日続けて同じ味だと食卓が少し沈みます。かといって、捨てるのはもったいない。

そこでおすすめなのが、残り物を「作りかけの料理」と考えてしまうことです。少し手を足すだけで、昨日のおかずは今日の主役に変わります。

この記事では、覚えておくと長く使える定番のリメイクパターンと、失敗しないためのコツをまとめました。

リメイクが「面倒」に感じる理由

残り物のリメイクと聞くと、料理上級者のワザに思えるかもしれません。でも、うまくいかない理由はだいたい2つに絞られます。

何に変えればいいか思いつかない

1つめは、変換のレパートリーがないこと。残り物を前にゼロから発想するのは、慣れた人でも大変です。

だからこそ「このおかずはこれになる」という定番の型を、いくつか持っておくのが近道です。型があれば、考える時間はほとんどいりません。

同じ味が続いて飽きる

2つめは、味がそのままだと「昨日の続き」感が出てしまうこと。

ポイントは、味を重ねるのではなく系統ごと変えてしまうことです。和風を洋風に、しょうゆ味をカレー味に。

味の方向を変えると、食べる側の印象はがらりと変わります。

定番リメイクパターン早見表

まずは代表的な型から。ここにあるものだけでも、日常の残り物はかなりカバーできます。

昨日のおかず今日の姿ひと手間
カレーカレーうどん/焼きカレードリアだしでのばす/ご飯とチーズをのせて焼く
肉じゃがコロッケ/卵とじ丼つぶして丸めて揚げ焼き/煮汁ごと卵でとじる
唐揚げ甘酢あん和え/親子煮風甘酢だれをからめる/だしと卵でさっと煮る
和風の煮物炊き込みご飯具を刻み、煮汁ごと炊飯器へ
ポテトサラダグラタン風/ホットサンドチーズをのせて焼く/パンにはさむ
みそ汁雑炊/煮込みうどんご飯を入れて煮る/ゆでうどんを入れる

迷ったら「ご飯・麺・パンのどれかと合体させる」と覚えておくと応用が利きます。主食と合わされば、それだけで一品として成立します。

例:カレーなら三日目でも飽きない

たとえば初日は普通のカレーライス。二日目はだしとめんつゆでのばして、カレーうどんにします。

三日目は耐熱皿のご飯に残りをかけ、チーズをのせてトースターで焼けば、焼きカレードリアです。同じ鍋から生まれたとは思えないくらい、それぞれ別の顔になります。

「明日はうどん、あさってはドリア」と先が決まっていれば、多めに作った鍋は在庫ではなく貯金です。気持ちの持ちようが変わります。

リメイクを成功させる3つのコツ

型を知っていても、仕上がりがいまいちだと続きません。次の3つを押さえると、ぐっと失敗しにくくなります。

  • 味は「足す」より「変える」。カレー粉、チーズ、トマト、マヨネーズは、味の系統ごと変えてくれる頼れる存在です。
  • 形を変える。つぶす、刻む、丸める。見た目が変わるだけで、別の料理として食卓に出せます。
  • 水分を調整する。煮物はだしでのばせば汁物に、煮詰めればご飯の具に。同じおかずでも着地点が変わります。

中でも「チーズをのせて焼く」は万能です。迷ったらグラタン皿へ、と覚えておくくらいでちょうどいいと思います。

逆に、香りの強い薬味を最後に足すのも手軽です。青ねぎ、ごま、こしょう、ラー油。

仕上げのひと振りだけでも、印象は新しくなります。

安全においしく食べるために

リメイクの前提として、残り物の扱いには少しだけ気を配りたいところです。

粗熱を取ったら早めに冷蔵庫へ入れて、翌日か翌々日には食べ切る。リメイクのときは、中心までしっかり再加熱する。

この2つを習慣にしておくと安心です。

夏場や梅雨どきは傷みやすい時期です。見た目やにおいが少しでも怪しいと感じたら、無理をしない判断も大切です。

保存するときは、浅めの容器に小分けしておくと早く冷めて、翌日の取り出しもラクです。「リメイクする分」を先に取り分けておくのもいい方法です。

数日で食べ切れそうにないときは、早い段階で冷凍してしまうのも手です。リメイク先が決まっているなら、刻んでから冷凍しておくと次の調理がさらに短くなります。

残り物を無理なく使い切る工夫は、食品ロスを家庭で減らす小さな習慣の記事でも紹介しています。

「リメイク前提」で作ると平日がラクになる

慣れてきたら、最初から多めに作ってしまうのがおすすめです。カレーや煮物を倍量で仕込み、翌日は別の料理に変える。

これなら調理は一度で、実質二食分になります。

献立をゼロから考える回数が週に2回減るだけでも、負担はだいぶ違います。「考えなくていい日」を仕組みで作れるのが、リメイクのいちばんの価値かもしれません。

これは食費の面でもプラスに働きます。まとめて作るほうが、食材を使い切りやすいからです。

自炊で無理なく節約するコツは、食費節約の記事で詳しくまとめています。

そして何より、疲れて料理したくない日の備えになります。「今日はもう、温めて味を変えるだけ」と思える日があると、平日の気持ちはずいぶん軽くなります。

残り物のリメイクは、手抜きではなく段取りの工夫です。まずは今夜、冷蔵庫のタッパーをひとつ、別の料理に変えてみてください。

冷蔵庫を撮るだけで献立を提案してくれるアプリ「Onoché(オノシェ)」を開発中です。残り物や半端な食材の使い道に迷ったら、Onochéのサイトトップものぞいてみてください。

オノシェのマスコット、ぐーにょ

Onoché、配信中です。基本無料でダウンロードできます。

ダウンロードする トップページへ